電話リレーサービス

電話の手話
皆さんは電話リレーサービスをご存知でしょうか?

耳の不自由な方が電話をかける場合に、手話や文字を中継所で音声にして電話相手に伝えてくれるものです。

もちろん電話相手の声は手話や文字に換えて伝えてもらえます。

日本では2011年に始まったサービスで、徐々に広まってきてはいますが、まだ、いつでも誰でもが使えるサービスではありません。
注文の手話
主要先進国では、日本が一番遅れているといえるでしょう。

多くの国では公的なインフラの一部として整備されているので24時間対応です。
日本では、夜間の対応はできていません。また現在は、使用できるのは、事前に登録をしている方に限られます。

予算の問題が大きいのでしょうが、それが確保できたとしても、手話通訳者の数が足りないという問題もあります。
予約の手話
それでも、少しずつ便利になっているのは事実で、このサ-ビスで様々な問い合わせを行ったり、電話でできる手続きであれば、このサービスを使って行うことができますし、何かを注文したり、レストランの予約なども可能です。
ただ、時々電話先の相手から(保険会社やカード会社など)「今電話されているのは○○様ご本人ですか?」と聞かれることがあります。
このような時にリレーの担当者は、「私は手話通訳者です。」と答えますので、そうすると、「ご本人でなければお話しすることはできません」と必要な手続きをやってもらえない場合もあります。

公的なインフラとして整備され、このシステムが広く認知されるようになり、このサービスが信頼されるようになれば、こんな問題もなくなってくるのではないでしょうか。

また、本来はそのような使い方は想定されていなかったのでしょうが、山や海で遭難された方がこのシステムを利用して救助を依頼し、命が助かったということも起こっています。

そんな使い方は、しなくて良いのであればそれが一番良いのですが、『いつでも誰でも…』が早く実現することを願っています。

補聴器世界6大メーカー

補聴器メーカーには世界6大メーカーといわれているものがあって、
世界中の補聴器の90%以上がそれらのメーカーのものになっています。
フォナック
補聴器の音質、性能や技術的な高低をここで判断することは出来ませんが、それぞれのメーカーごとに特徴があります。
オーティコン
また、単に補聴器の聞こえのみではなく、各種ワイヤレス機器などにより、テレビやオーディオ機器からの音を補聴器で直接聞いたり、あるいは中継器を使用して聞くことが出来る器種もあります。
シグニア
それから、携帯電話の相手の声を無線で飛ばして補聴器で聞くことや、スマ–トホンと補聴器を連携させて電話の会話音声だけではなく、音楽や動画の音声なども補聴器で直接聞くことが出来るものもあります。
リサウンド
聞こえや音質に関係しないと思いますが、防水・撥水・防塵などの機能をもっていて故障しにくくなっている補聴器なども主流になってきています。
スターキー
メーカーごとの補聴器について、私の主観も混じることがありますが、次回から書きたいと思います。
ワイデックス
6大メーカーというのは下のメーカーになります。

会社の規模ではなく世界で販売されている数が多い順番に上から並べます。
ただ、シグニア補聴器のシンバントス株式会社と、ワイデックス補聴器のワイデックス株式会社が合併するという話も出ていますので、今後は勢力図も変わってくるのではないでしょうか。

補聴器世界6大メーカー

  • ・フォナック
  • ・オーティコン
  • ・シグニア
  • ・リサウンド
  • ・スターキー
  • ・ワイデックス

デフリンピック②

金曜日の手話
先日、2017年のデフリンピックで金メダル2個を獲得した山田真樹選手の講演会に参加しました。

山田さんは男子陸上短距離の選手です。
山田選手は200mと400mリレーで金メダルと、400mでも銀メダルを獲得しました。
日本が獲得した金メダルは全部で6個で、山田選手の他は水泳で3個、バレーボールで1個です。

彼は大学生なので今は良いということですが社会人の選手の練習環境などは厳しいようです。
メダルの手話
メダル日本でのデフリンピックの注目度は、今はそれほどでもなくてスポンサーも少なく、参加する選手や役員は、費用面で大変苦労をしているようです。

種目によって多少の差はあるようですが、数十万円から百万円くらの自己負担は必要になるということ。

オリンピックやパラリンピックでは、自己負担金など聞いたことがありません。(私が知らないだけであれば、すみません)
ちょっと、上手く言えないというか、上手く書けないかもしれませんが…。

オリンピックについては世界最高レベルの競技を見せてもらうことができます。
選手の手話
パラリンピックの場合は、自然と選手を応援したくなってしまいます。
それでオリンピックやパラリンピックの選手には、スポンサーが付いたり国からの補助金も。

ところがデフリンピックは、見ただけでは障害者に見えない人がやっていて、でもオリンピックのレベルと比較すると…。そういうところが、なかなかスポンサーが増えていかない原因でしょうか。
応援の手話
今、ろう者の間では、2025年のデフリンピックを日本に招致しようとする運動があります。

デフリンピックを広く知ってもらうためには、良いきっかけになるのではないでしょうか。
ただ、同じ年に大阪万博開催が決まったので、そっちに注目が集まってしまうかもしれません。
もしかしたら、招致活動そのものが…。
オリンピック
ろう者自身が運営を行いながら発展してきたデフリンピックは、健常者が介在してくるパラリンピックには馴染めなかったようです。

オリンピックまた、パラリンピック委員会では、手話通訳を介してコミュニケーションを行わなければならないろう者の意見を、あまり聞こうとしなかったとも言われています。

デフリンピック①

デフリンピック
デフリンピックという大会があることを皆さんはご存知でしょうか。
聴覚障害者のオリンピックです。

障害者のオリンピックといえば、パラリンピックが有名ですが、それには聴覚障害者は参加していません。

パラリンピックは1960年に第1回大会がローマで開催されました。
その後、国際パラリンピック委員会が正式に発足したのは1989年になります。
パラリンピック
パラリンピック一方、国際ろう者スポーツ委員会が運営しているデフリンピックは、1924年から開かれていて、100年近い歴史を持っています。

パラリンピック委員会が発足した時には、一旦はろう者も参加していましたが、6年後には脱退しています。
オリンピック
ろう者自身が運営を行いながら発展してきたデフリンピックは、健常者が介在してくるパラリンピックには馴染めなかったようです。

オリンピックまた、パラリンピック委員会では、手話通訳を介してコミュニケーションを行わなければならないろう者の意見を、あまり聞こうとしなかったとも言われています。

小金井手話広場11月

金曜日の手話
10月は会場の都合で開催できませんでした。
今月も、いつもの第3金曜日ではないのですが、30日の金曜日に行います。

今回のゲストは、日本手話講師、国際手話講師など、様々な活動をされている高桐尊史氏。
愛称「コナン」として有名ですね。
世界の手話
手話広場にも年に1回くらいは毎年来ていただいています。
今回はどんな話を…
待つの手話
いつものように武蔵小金井駅前の宮地楽器ホール1Fマルチパーパススペースで、午後7時からやっていますので、皆さんの参加をお待ちしています。

遠くから…

神奈川の手話
「手話通訳士のいる補聴器専門店」
小金井補聴器は、そういう看板を掲げています。
これは、普段は手話でコミュニケーションを取っているという方で、補聴器を持ってはいるが、補聴器販売店のスタッフとコミュニケーションがスムーズにいかないことで、補聴器の調整が上手くいかず、補聴器を十分に活用できていない方がいらっしゃるからです。
千葉の手話
日本語を第一言語にしている方にとって、日本語の音声を使用しないで会話をすることを考えると、千葉筆談やジェスチャー、その他の方法でも、思っていることを十分伝えることが出来ないとか、そもそも面倒くさいといったことがあると思います。

それは、手話を第一言語にしている方が、手話以外の方法でコミュニケーションを取らなければならないのと同じことになります。
埼玉の手話
販売店の方と十分意思疎通が出来ていて、補聴器の調整が上手くいっている方は問題ないのですが、そうではなく、せっかく持っている補聴器があまり役に立っていないという方がいらっしゃいましたらぜひ、ご来店いただければと思います。

遠くからおいでいただくのは、時間もかかりますし本当に申し訳ないのですが、現在は東京以外でも、神奈川・千葉・埼玉から、遠い方だと片道2時間以上もかけて通って来ていただいています。
(当店は国内補聴器メーカーの取り扱いはありません)

義援金

くまモン
小金井補聴器に来店いただいた方はご存知でしょうが、店内のカウンターの上に「くまモン募金箱」があります。
そこに、補聴器電池が1パック売れる度に25円を入れています。

1パックの価格が250円ですので、その10%。

また、ご来店された方がご自分の財布から小銭を入れていただくこともあります。
工事中の熊本城
先日、中のお金を数えてみたら3893円になっていました。
半端な金額ですので少し足し 4000円にして熊本地震の義援金として寄付しました。
メガネ橋
少額ではありますが、何かの役に立てれば良いなあと思います。

ご協力いただいた皆様、電池をご購入いただきました皆様、ありがとうございました。

今後もしばらくは続けていきたいと思っています。

障害者総合支援法での補装具費支給②

法律の手話
8月29日のこのコーナーで、総合支援法での補聴器について書きました。

法律内容は、平均聴力が右80数dB、左90数dB。障害者手帳は当然4級(高度難聴)。
これまで福祉での補聴器購入の経験は無し。
両耳に自費購入の補聴器装用中だが左補聴器故障で、新規に福祉での補聴器購入希望。
医師の意見書では左耳に重度難聴用補聴器が必要。

医師からの意見書通り、重度難聴用補聴器の申請をしたのですが、東京都の審査で手帳4級なのに重度用ということでひっかかってしまいました。
東京の手話
通常は書類審査だけで認められることが多いのですが、今回はお客様が審査に出向くことになりました。

結局正式に重度用補聴器で認められたのですが、見積書を提出してから認められるまで、2ヶ月以上かかってしまいました。

今回の件で私は何も言うことはありませんが、普通、今回のような聴力のケースでは、

聴力の良い方の耳に福祉での補聴器、聴力の低い方の耳には補聴器を装用しないか、自費で補聴器を買いなさいということになります。
聴力の低い耳が補聴器の効果がないほど悪い場合は別ですが、両耳装用の効果が認められる方に対しても、福祉での助成が片耳分しか認められないというのは、考え方が古い(おかしい)ですよねえ…。
身体障碍者の手話

手話と日本語③

練習の手話
前回少しややこしい話をしましたので、今回の内容は少し簡単なものに…。

練習先日手話サークルで聞き取り表現の練習をしました。日本語を聞いてそれを手話で表わすトレーニングです。
課題文の中にこんな箇所がありました。

「人参を一口大に切ります」

「一口大」という決まった手話単語はありませんので、まさに一口大の大きさを手で表わします。
にんじんの手話
何人かが同じような表現をして、意味が通じないことはないかもしれませんが、私には少し違和感がありました。

「人参」「一口大」「切る」

手話では基本的には物事を順番通りに考えますので、「一口大に切る」という考え方ではなく、「切って一口大の大きさにする」という考え方になり、「人参」「切る」「一口大」の表現になります。
イメージの手話
そして「切る」とい表現ですが、ハサミで切る、ノコギリで切る、包丁で切るというのは、全て表し方が違います。

包丁で切る場合も、キャベツの千切りと豆腐をさいの目に切る、きゅうりの薄切りでは切り方が違います。
人参を切って一口大にするには乱切りのような動きが必要です。

イメージ言葉に反応して手話を表わすのではなく、形や動作をイメージして表せば、自然と見ている人に通じる表現になると思います。日本語を手話に変えるだけでは通じない手話になってしまいます。

手話と日本語②

美味しいの手話
手話と日本語の違う点はいろいろありますが、まず時間軸の考え方について。

日本語でA「美味しい料理をごちそうになった。」は手話の単語としては①「美味しい」 ②「料理を出してもらう」 ③「食べた」
聴者は基本的には物事を日本語で考えてしまうので、Aの日本語を聞いた時には、つい①②③と手話を表わしてしまいます。
料理するの手話
ですが食べるまでは美味しいかどうかは分かりませんよね。
手話では「料理を出してもらう」「食べた」「美味しい」

日本語に直訳すれば「料理をごちそうになったら美味しかった。」となりそうですが、この手話の意味は「美味しい料理をごちそうになった。」となります。
食べるの手話
食べるただ、日本語でも
B「美味しい料理を食べた。」と
C「料理を食べたら(以外にも)美味しかった。」
この2つは少しニュアンスが違います。

手話では単語の語順としてはどちらも
Ⅰ「料理」 Ⅱ「食べた」 Ⅲ「美味しい」
となりますが、BとCでは少し表現が変わってきます。

BではⅠとⅡをスムーズに表わし、Ⅱの後にうなずくという間(ま)を作りⅢを表します。
Ⅲを表わす時は、美味しいという表情が当然必要です。
表情の手話
Cの場合には文字で書くには難しいですが…。

料理の見た目は良くないのに食べたら美味しかった場合は、Ⅰの後に見た目が良くないのでマズイかも…
というような表情というか首をかしげるというかそのような間が入ります。

そのあとⅡの時に徐々に美味しい表情に変わり、その表情のままⅢの表現になります。

また、味は期待していなかったのだけど、食べてみたら美味しかったという時には…。
ⅠとⅡは表情を変えずに続けて表わしますが、Ⅱの後に間が入ってその時に美味しい表情に変わっていき、そこからその表情のままⅢの表現になります。
書くとややこしくなりますが、その人の気持ちになって表してみると、自然とそのような表現になるのではないでしょうか。

同じ手話単語を表しても、表情、手を動かすスピードや方向、強さ、硬さや柔らかさ、間の作り方などのよって意味が微妙に変わってきます。
手話って奥が深いですねえ。