小金井手話広場6月
小金井手話サークル(夜)の15日の例会は、いつもの障害者センターではなく、小金井宮地楽器ホール1Fで、手話広場を開催します。
テレビなどでお馴染みの是枝行子氏をお招きしての講演会になります。
テーマは始まってからのお楽しみというところですが、手話そのものがとても魅力的な方ですので、ぜひ参加してみてください。(19:00~21:00)
終了後は交流会も予定してますよ。
ぜひそちらも!
全国ろうあ者大会終了
第66回全国ろうあ者大会が無事終了しました。
大阪という土地柄もあって、賑やかな大会だったようです。
実行委員や関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
今年は2年に1度の全日本ろうあ連盟の理事選挙が行われ、小金井から立候補された方の名前は当選された16名の中にしっかりとありました。
これから2年間(イヤ、もっと先まで)頑張ってください。
9日の夜は、同じ時間にパーティーと演劇祭が別々の会場で行われましたが、、どちらも盛り上がっていたようです。
展示コーナーでは、いつもと同じように福祉機器、聴覚障害者にとっての便利グッズ、携帯電話メーカーの新機種やアプリなどを使っての新しいスマホの使用方法の紹介などがあったようです。
以前にも少し触れましたが、手話でコミュニケーションを取る方の多くは補聴器を使用していません。
また、使用している方であっても言葉を聞き取るためという方は少なく、何か音がした時に聞こえるようにと補聴器を使っています。
ただ、補聴器で言葉を理解出来るという方も一部いらっしゃいます。
電話でも、慣れた方とであれば会話が出来るという場合もあります。
そういう方に、電話音声を直接聞ける補聴器があるということを広めるためにも、補聴器メーカーも展示に加われば、きっと喜んでくれる方がいらっしゃって、質問等も殺到するのではないかと思っていますが、補聴器メーカーさんいかがでしょうか。
全国大会でなくても、都や県レベルの“聴覚障碍者大会”や“耳の日記念文化祭”でも良いと思います。
考えてみてはいかがでしょうか。
最後の写真はろう者が「拍手」をしている様子です。
ろう者は手をたたいても音が聞こえませんので、見て分かるように手を上げてヒラヒラとさせることで聴者が手をたたく拍手と同じ意味を表しています。
全国ろうあ者大会
6月7日から第66回全国ろうあ者大会が大阪で開かれています。
7~8日は評議委員会などで全日本ろうあ連盟の役員の方々など一部の方々の集まりでしたが、9~10日が本番と言えるでしょう。
参加者は4600人くらいになるそうです。
実行委員の皆さんは2年くらいかけて準備してこられたのだと思います。
ここまで本当に大変だったと思いますが、最後まで頑張ってください。
大阪で開催されるのは3回目ということですが、今回の会場は大阪城ホールをメイン会場にして、近臨の施設が使われています。
昨年の65回大会は福岡で開催されました。
私はまだメーカーに勤めていたので土日は仕事が休みで、福岡の大会には参加することが出来ましたが、今年は仕事があり参加出来ずに残念です。
9日は、午前中に評議委員会の全体会をやっていますが、メインは午後の研究分科会でしょう。
今回は4つの分科会に分かれていて
①情報アクセス・コミュニケーション
②教育
③手話言語
④ろうあ運動
となっています。
その他にも青年のつどいや高齢者のつどいも開かれていて、また夜には、ろうあ者演劇祭典や交歓パーティーも行われます。
10日はメイン会場での式典とアトラクションになります。午前の式典はいつもやや硬い内容になりますが、“式典”だから仕方ないですかね。
午後のアトラクションの内容は3つあるようです。
①関⻄芸術座による劇「遥かなる甲子園」
マンガが原作で、参加者のほとんどの方が知っている内容だと思いますが、当然手話でやるのでしょうから、劇団員の方も稽古は大変だったのではないでしょうか。
私も小学生の時から大学まで野球をやっていましたが、野球が好きで野球をやっているのに甲子園を目指せない高校生がいるというのをこのマンガを読んで初めて知りました。
②大阪府⽴芥川⾼等学校太⿎部による和太鼓
太鼓というのは見るというよりは聞いて楽しむものでしょうが、ろう者が聞いて楽しむことが出来るトップのものが和太鼓でしょう。
きっと音色を身体で感じて楽しんでくれると思います。。
③梅花⼥⼦大学チアリーディング部「レイダース」
海外でも有名なチアリーディング部だそうで、ろう者・聴者を問わず華やかな舞台を楽しめるのではないでしょうか。
今年参加できなかった方も、来年の仙台での大会に参加してみてはどうですか。
日本手話と日本語対応手話
日本の手話には「日本手話」と「日本語対応手話」の二つの違った手話があります。
日本語対応手話は、ベースは日本語ですので、日本語をしっかり取得した後に聞こえなくなった、中途失聴の方や、少しは聞こえるという難聴者の方が使っていることが多いようです。
一方日本手話は、日本語の文法とは全く違う文法ですので、生まれつき聞こえない方や、幼少時に聞こえなくなった方が使っていることが多いと思います。
中途失聴だけれども日本手話をつかっているという方も、生まれつき聞こえないけれど日本語対応手話を使っているという方もいらっしゃいますので、上に書いたことは一般的な傾向と思ってください。
ただ日本手話を赤に例え、日本語対応手話を青に例えた場合、紫色の手話や、赤紫、青紫というような色合いの手話を使っている方々も多くいらっしゃいますので、その方の手話がハッキリとどちらかに区別できるというものではありません。
では具体的には二つの手話は何が違うのでしょうか?
日本手話にはあって日本語対応手話には存在しない表現方法がありますし、その逆もありますが、単語はほとんど同じような表現になっています。
決定的に違うのは文法です。
例えば今自分の目の前にいる方に対して「あなたはどんなの仕事をされてますか?」と質問するパターンで考えてみましょう。
日本語対応手話は日本語を手話で表しますから
「あなた」+「何」+「仕事」+「ですか?」
という手話表現になります。
これを日本手話で表すと、
「私はあなたに質問をしますよ。」という疑問文であることを目線や顔の傾きや表情で表します。これが日本手話の文法の一部になります。
手で表す手話はというと「仕事」というだけです。
時間でいうと1秒もかからないような表現で、「あなたはどんなの仕事をされてますか?」という質問をすることができます。
逆に日本語では簡単に話せることを、手話で話そうとすると時間がかかる場合もあります。
もう一つの例で、この2つの関係を考えてみましょう。
例えば、英語対応日本語というものがあったとすると…。
「私は彼に本を借りました。」という日本語を英語で表すと「 I borrowed a book for him 」となります。
これを英語対応日本語で表すと「私 借りた 本 から 彼を 」という感じになるでしょうか。
これくらい短い文であればもしかするとある程度意味も通じるかもしれませんが、基本的には、単語は分かるが意味は分からないということになります。
私たち手話通訳者も、ほとんどの人が日本語を取得した後に手話を学びましたので、日本手話を使っているろう者から、「単語は分かるけど言っている内容が分からない。」と言われることがあります(ありました)。
それで、そういうことが起こらないように日々努力を重ねています。
手話は万国共通?
手話は世界共通ですか?
というような質問を受けることがあります。
見て分かるような単語も多いので、外国の手話と似ている単語はあるでしょうが、日本語が英語と別な言語であるように、手話も国ごとに違います。
また、日本国内であればどこでも同じかというと、これも普通の日本語のように方言もありますし、世代によって少し違ったりする場合もあります。
それから、どれくらい聞こえにくいのか、何歳くらいで聞こえなくなったのか、少し聞こえて言葉を聞き取れるのか、少しは聞こえるのだけれど言葉を聞き取るのは難しいのか、生まれつき聞こえない場合には育った環境によっても、手話は違ってきます。
その代表的な例として「日本手話」と「日本語対応手話」について、次回お話しさせていただきます。
※今回ここに載せている国の名前の手話は、
日本の手話ではこのように表していますがその国の地元では違う表現になります。
小金井でも手話言語条例を!
小金井市では聴覚障害関係三団体が様々な活動や行事を一緒に行っていますが、現在は(仮称)手話言語条例制定に向けての活動が中心になっています。
三団体
・小金井市聴覚障害者協会(小聴協)
・小金井手話サークル
・小金井市登録手話通訳者連絡会(小登連)
今度、手話言語条例についての勉強会を開きます。
日時 : 2018/5/26 14:00~16:00
会場 : 萌え木ホール(小金井市商工会館3F)
会費 : 無料
今、全日本ろうあ連盟などから国に対して手話言語法」の制定に向けての活動が行われていますが、国が動くにはまだまだ時間も必要でしょうし、様々な方々の力も必要となっています。
それを待つのではなく多くの地域で手話言語条例が制定され、これからもそういう地域が増えていくものと思います。
地域によってその内容は少しずつ違っているのですが、小金井ではどんな条例を目指していくのか、ぜひ、この勉強会に参加してみませんか。
手話言語条例についての学習会チラシ
小金井手話サークル
私が活動している小金井市の手話サークルはそのままの名前で「小金井手話サークル」といいます。
サークルは1つですが、昼と夜とで手話 挨拶それぞれ例会があります。昼サ-クルは毎週木曜日で時間は10:00~12:00。(その月の第5木曜日は休みになります。)
会場は小金井市立図書館本館会議室。
夜サークルは毎週金曜日の19:00~21:00、会場は基本的には小金井障害者福祉センター。
ただ、第3金曜日はJR武蔵小金井南口駅前の宮路楽器ホール1Fでミニ講演会や手話すみません
ワ-クショップなどを開いています。こちらはホントに駅近ですよ。夜のサークルも第5金曜日がある場合は、いつもの例会ではなくレクリエーションなどをやっており、障害者センターに行ってもやっていませんのであしからず。
手話サークルは手話の手話 ともだち学習なども行っていますが、小金井市聴覚障害者協会の皆さんをはじめとるろう者と共に活動していくサークルで、そこからいろいろなことを学んだり、仲間の輪を広げていける場です。
手話の技術がまだまだの方でも一緒に活動していけますので、昼でも夜でも、能なら両方でも。皆さん、ぜひ遊びに来てください!
手話の活動
私は、店の看板にも掲げているように、手話通訳士という資格を持っていますが、手話通訳士として活動することはほとんどありません。
手話の活動でいえば、
・小金井手話サークル会員
・小金井市登録手話通訳者連絡会会員(小金井市に手話通訳として登録していること)
・小金井市手話講習会講師
・小金井市聴覚障害者協会(小聴協)賛助会員
・東京都聴覚障害者連盟(東聴連)賛助会員
として活動しているというくらいでしょうか
私は小金井に住むよ手話サークルうになって8年目ですが、それ以前に昭和の時代からお世話になっていた杉並区でも手話では幽霊会員となっています。
・手話サークル杉の会会員
・杉並区聴覚障害者協会賛助会員
・杉並区中途失聴・難聴者の会会員
こちらは、一応会員として登録はしていますが、大きな行事の時にしか参加出来ていませんので、これからは、もう少し参加するように…。
話を小金井に戻しますが、サークルでも小聴協でも4月に総会を開催しました。
サークルは1つしかないのですが、昼と夜で例会の時間や例会会場が違いますので、それぞれに会長という名の代表者を設けています。
昼・夜ともに今年度も引き続き昨年と同じ会長に。手話講習会会長は大変な職務だと思いますが、今年度もよろしくお願いいたします。
また、引き続き役員を務めていただく方、新しく役員になられた方、本当にありがとうございます。私も担当出来ることはしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
小聴協のほうは、これまで10手話 お疲れ様年以上会長を務めてこられた方が降りられて、新しい会長になりました。前会長さん、本当にお疲れ様でした。でも、東京都聴覚障害者連盟の理事や、全日本ろうあ連盟の理事として多忙な日々が続くと思いますので、体に気を付けて頑張ってください。
新会長さんも小金井の会長としてだけではなく、東聴連でも役員として頑張ってらっしゃるので、さらに忙しくなるのだとは思いますが、小金井の手話活動のリーダーとして頼りにしていますので、よろしくお願いします。
活動の様子などは、また次の機会にご紹介しますね。
手話通訳士って?
手話通訳士って知ってます?手話通訳士 補聴器名前から判断して、「ああ、手話で通訳やってる人ね。」と思う方も多いと思いますが…。ですが、手話通訳をやっている人がみんな手話通訳士というわけではありません。この資格は国家資格ではありませんが、厚生労働大臣が認めた公的な資格です。最近はいろいろなところで手話通訳をやっている様子を見ることがあるかもしれませんが、ほとんどの通訳は、通訳士でなくても行うことが出来ます。
通訳士でなければ手話通訳士 ありがとうならないのは、
・国政選挙時の政権放送での通訳
・政府(総理大臣や官房長官)の記者会見
・裁判での通訳
以上くらいでしょうか。この資格は、手話通訳技能認定試験に合格して手話通訳士として登録している人だけが名乗れるものです。平成元年から始まったこの試験での合格者は全国で合計3,637人になります。
わざわざ登録を辞退しない限り登録者として続きますので、現在でも登録している人は3,607人いますが、実際に活動しているのは3,000人くらいではないでしょうか。なかなか通訳士が増えず、千人以上が受験したにもかかわらず、合格者が23人しかいないというような年もありました。これまでの29年間での合格率は15%で、通訳士の高齢化も進み、合格者数よりも通訳活動を辞める方の方が多いのでは?と危惧するような状況も続いています。将来的には全国の公的な機関(役所や病院など)に必ず通訳士がいるという状況を目指していますので、もっともっと通訳士が必要なんです。
私も、通訳士を増やすという活動にも、手話通訳士 アイ・ラブ・ユーさらに力を入れていきたいと思っています。右の手話は、「アイ・ラブ・ユー」という手話で、つまり「みんな仲間」とか「仲良くやりましょう」というような意味になります。
お花屋さん?
4月24日「小金井補聴器」オープン。花屋さんかと見間違うほどお花に囲まれた華やかな店内になりました。これでも「お花でも送るよ」と言っていただいた方の中で、お断りしても大丈夫かなと思った方には理由を説明してご遠慮いただいたのですが…。お花を送っていただいた方もお断りさせていただいた方も本当にありがとうございました。お花の中のいくつかをご紹介します。
お花の華やかさにIMG_0069負けない店になるよう頑張ります。また、24日までの短い間に素晴らしい店を作っていただいた工務店の皆様、本当にありがとうございました。工務店の社長は昔から手話の活動の中で知っている難聴の方ですが、彼が仕事をしている姿を初めて見ました。仕事をする様子は、私が知っている彼とは少し違っていて見直しましたよ!