人生案内のコーナーで

今日、新聞の人生案内のコーナーで、
思わず目が止まってしまいました。
見出しに『補聴器』という文字があったからです。

相談者は10代の女性。
60代の祖母は耳が遠くなっているのだが、
補聴器を使うのを嫌がっている。
祖父や母親が祖母に対して大きな声を出していて、
それがつい強い口調になってしまい、
近くで聞いている自分もつらい気持ちになる。
家族で上手くコミュニケーションを取るためには、
どのようにすれば良いでしょうかという相談。
相談にこたえていたのは90歳の女性(評論家)。
ご自身も補聴器を使っていらっしゃるとのこと。
回答の内容は、おばあちゃんの誇りを傷つけないように、
「おばあちゃんと話したいことがたくさんあるから、
ぜひ補聴器を試して。」と呼び掛けてみてというもの。
家族みんなを思って相談してこられた若い女性にも、
すばらしい回答をされた評論家の方にも、
大きな感動を覚えました。
そして、なんだか暖かい気持ちになりました。

そんなご家族の役に立てるとしたら、
この仕事をやっている私たちの一番の喜びだなあと。