補聴器6大メーカー ②オーティコン

オーティコン
1904年設立(本社はデンマーク)バーナフォン補聴器も同じグループ会社。

日本でのシェア4~5番手ですが、世界的には2番目に販売台数の多いメーカー。

耳かけ型のフルデジタル補聴器を世界で初めて開発したことが知られています。
デンマーク
補聴器の性能とは別な問題ですが、製品に付いている名前が多いので覚えるのがやや大変。
まず最新器種の「Opn(オープン)」性能の高い方から、Opn1、Opn2、Opn3。
価格はオープン価格となっています。(シャレではありません)
ただ、おおよその価格として、Opn1:55万円、Opn2:30万円、Opn3:23万円
程度に設定している店が多いようです。
形状は3タイプあります。
ミニRITE ・ ミニRITE-T ・ 耳かけ型PP
Opn商品画像
Opnの特徴はいろいろとあるようです。

◆ツインリンク。
この技術は業界初のようで、左右の補聴器の両耳間通信と外部機器との通信を
2つの独立したワイヤレスシステムで行っています。
全方向指向性
◆オープンサウンドナビゲータ。

この説明は難しい言葉が並んで理解するのが大変で…。
理解出来たかどうかも分からないのですが、全方向指向性という考えかなと思います。

これまで全方向指向性というと無指向性を意味していましたが、本当の意味での全方向指向性という感じがします。

私の耳ではその効果をまだ感じたことはありませんが、難聴の方が大勢の集まりなどに参加した場合、その恩恵を受けることが出来るのかもしれません。
音空間認知機能LX
◆音空間認知機能LX。

人は二つの耳で音を捉えた時に両耳の聞こえの差(時間差や音圧差)で音源の方向を知ります。

耳が持っているその本来の機能と同じような働きを、両耳の補聴器が通信しながら再現しようとするものです。

他のメーカーでも同じような機能を持っているものがありますが、大勢の中で会話する場合には効果を発揮しそうです。
スクリーンショット
◆IFTTT(イフト)

世界初で、補聴器がインターネットとつながって、生活が便利になるというものですが、まだハッキリその意味をつかめていません。

今後、その使い方の幅が広がっていけば、“便利”を実感出来るのかもしれません。
充電器
◆充電式

OpnミニRITEは充電式タイプの選択もできます。
通常は充電池を充電しながら使用しますが、充電し忘れた場合などには普通の空気電池も使えます。
Opn1、Opn2、Opn3の違いについては、騒音抑制、音源定位、言葉の明瞭さなどが少しずつ違ってくるようです。

Opn以外の一般補聴器で、まず価格について。
RITE(外耳道内レシーバ型、他メーカーではRIC/RIE)

(2015年5月販売開始)
Alta2Pro(アルタ2プロ)
¥480,000
Alta2(アルタ2)
¥330,000
Nera2Pro(ネラ2プロ)
¥270,000
Nera2(ネラ2)
¥210,000
Ria2Pro(リア2プロ)
¥170,000
Ria2(リア2)
¥130,000
性能差が少しずつありますので、やはり上位器種のほうが騒がしい場所や大勢の集まりでは聞きやすいと思います。
高い音を聞きやすいやや低い音にする周波数変換機能(スピーチレスキュー)は、圧縮ではなく移行という方法を取っているようです。

テレビの音、携帯電話の声、少し離れた人の声などをワイヤレス通信で聞くための機器等は充実しており、また、FMシステムの送信機、受信機も揃っています
高度・重度難聴者用にDynamo(ダイナモ)が10/8/6/4の4器種とSumoDM(スモーDM)がありますが、性能的にSumoの出番はあまりないのかなあという気がします。
補聴器商品写真
小児用のSensei(センセイ)や総合支援法対応器種で、高度用1器種、重度用2器種など補聴器の器種は豊富に揃っています。

ただ、Opnを含めてすべての補聴器の中で、PR48電池を使用するRITEの器種が無いのは少し残念です。
補聴器商品写真
防水・防塵は、Opnと耳あな型全てはIP68。
Opn以外の耳かけ型はIP58を取得しています。
通常使用で汗をかくくらいであれば問題ないと思います。
(毎日のお手入れ乾燥等は必要です。)
補聴器商品写真
最後に音質について。
中高域の音がしっかり出ています。
特に4KHzの周波数辺りは、他のどのメーカーより出力されているのが特徴ではないでしょうか。

慣れないとキンキンとかシャリシャリと気になるでしょうが、明瞭度が上がりやすい音質だと思います。